映画散歩

映画🎞好き。水泳好き。泳いだ後の映画鑑賞、頭が冴えるが眠たくなります。

劇場版「沈没家族」

4月公開のドキュメンタリー映画「沈没家族」

卒業制作ドキュメンタリーが熱い期待に応えて、劇場版として公開。

PFFアワード2017で審査員特別賞、京都国際学生映画祭2017では観客賞と実写部門グランプリを受賞。

音楽をバンドMONO NO AWAREが担当。

始めて音楽を聴いて、なんて、いいリズムで流れていくんだ。と思った。歌詞も、とても可愛くて、スゥ〜と身体に沁み渡る感じで心地よいかった。思わず笑顔が出てしまう。

公開まであと少しですね。

楽しみです。

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共同保育「沈没家族」

日本アカデミー賞万引き家族」作品賞含む8部門で最優秀賞を受賞。血の繋がらない者同士が同じ屋根の下で共に暮らす物語。

そして、4月公開ドキュメンタリー映画

「沈没家族」

バブル経済崩壊後の1995年。東京は東中野の街の片隅で、とある試みが始まりました。シングルマザーの加納穂子が始めた共同保育「沈没家族」。ここに集まった保育人たちが一緒に子供達の面倒を見ながら共同生活をしていた。

実践的ライフスタイルとして当時注目を浴び、

メディアでもたびたび取り上げられていた。

 

まず、こういう言葉があるとは知らなかった。

どんな生活形態なのか、凄く興味湧く。

ポレポレ東中野で4月より公開。

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是非ご鑑賞下さい。

 

お化け屋敷の中のお化け屋敷。

お化け屋敷にも色々タイプがあって、

乗り物にのって周る。

歩いて周る。

ヘッドホンをあてての効果音で、恐怖を感じる。

まぁ、この3つは浅草花屋敷なんだけど。

全体がレトロな雰囲気の遊園地で、その中にポツリとお化け屋敷がある、お化け屋敷というか見世物小屋みたいな感じですね。

花屋敷の凄いところは、お化け屋敷を出て安心したかと思ったら大間違い。

出ても、まだ続いているんですよ。

なんというか、雰囲気がそう思わせるんですね。

花屋敷全体がお化け屋敷の様な。

ホラー映画を実体験しているみたいな感じなんです。

一歩踏み入れると、異次元の世界に引き込まれる感じで、油断すると吸い込まれそうな、

変な緊張感があります。

乗り物にのるタイプのお化け屋敷は、とにかく狭い。

ロッコに乗るんですけど、本当に狭い。

入り口の扉も、ドラエもんのどこでもドアみたいな感じで、この先どこに行くんだろうっと

不安と恐怖に駆られます。

怪物達が迎えてくれるんですけど、全く怖くない。むしろ笑いも起こるくらい。

そこじゃないんですよね、心理的恐怖は。

ロッコが小さくて狭い。

洞窟の閉塞感。

車輪が脱線するんじゃないかと思わせる。

怖いですよね。

ヘッドホンタイプのお化け屋敷は、花屋敷のわりには、ちょい近代的。

館に閉じ込めて、真っ暗にして、ヘッドホンして、幽霊たちに招待される。

以外と怖かったですね。耳元で囁かれると体全体に伝わって、嫌悪感が残りますね。

映画館に近い感じです。

この間観た、「ヘレディタリー継承」を観終わった感じと似てるかも。

やっぱりホラーは音ですね。

最後に歩くお化け屋敷。

歩くのは嫌ですよね。

待っている間も中からぎゃーきゃー聞こえてくるんですよ。

歯医者さんにいるみたいに。

中に入ると、やっぱり暗闇ですね。

両サイドから、レトロなからくり人形達が、迎えてくれます。この世に未練があるだろう着物の女性。

幽霊が描かれた掛け軸。

市松人形。

どれも、日本代表の皆さんです。

映画の世界でも活躍してますよね。

清水崇監督「戦慄迷宮」。お化け屋敷を舞台にしたホラー映画ですね。

浅草花屋敷。ネームもよく見ると屋敷なんですよね。ホラー映画と密接な関係ありますよね。

そういえば、フランスのホラー映画で

屋敷女

やばい作品ありましたね。

もしかしたらこの監督、浅草花屋敷に行ったかもですね。

なぜかまた行きたくなるって事は、もう既に異次元空間に足を踏み入れてるかも…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お風呂に浸かっているような心地よい街鎌倉。

鎌倉が舞台の四姉妹物語。

海街diary

監督:是枝裕和

 

冒頭、長澤まさみ演じる佳乃(次女)が、彼氏のアパートから出て海岸沿いを歩くシーンの前のカットで、彼氏(坂口健太郎)と佳乃(長澤まさみ)

がベッドで寄り添って寝ているとこ。一見都会のど真ん中で若い男女が彼氏の部屋で健康的な行為をして、起きて、出掛ける。

海が側にあり、空気が澄んで綺麗な街、

都会のど真ん中で雑踏している街、

両方のイメージが沸き起こるんですよね。

色味なのか、撮り方なのか、若い男女の役者が素晴らしいのか。

自然の中の性行為。

都会の中の性行為。

捉え方が違ってきますね。

是枝監督の凄いところは最初っから放り投げてくるところでしょうか。

意味があるんでしょうね。

 

綾瀬はるか演じる長女(幸)には、性というものを感じなかったんですが、佳乃以上に

海よりも深い

アラサー性を感じました。

浅瀬に泳いでいる魚をたまたま釣り上げたのは

夏帆演じる三女(千佳)ですよね。

身近にいたんだっと。

是枝監督の作品のワンシーンには、身近な日常をスルーしているところを、一旦停止して

また再生しているようで、小説を読んでいるような感じですね。

 

次の作品も楽しみです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

嫉妬の怒りを受けて名演技をしたジャネット・リー

スカーレット・ヨハンソン演じるジャネット・リー「なぜここだけ大きく開いてるの?」

アンソニー・ホプキンス演じるヒッチコック「見るのに都合がいいからだよ、あらゆる角度から見える」

ヒッチコック監督「サイコ」の製作裏話。

  映画ヒッチコック

お腹膨らませて、上唇突き出して話すヒッチ。

実際の喋り方は分からないけど、こんな感じなんだなと、面白い喋り方するなぁと。

お腹の膨らみは風船でも入ってるのかな。

それとも、役作りなのか。

隠れてお酒飲んでる姿はかわいいけど。

冒頭、新聞を読みながらお風呂に入って、何か飲んでるヒッチ。

ヘレン・ミレン 演じる妻アルマ。

アルマが出掛ける支度をしている。

お互い言い合いになる。

面白いですね。どこにでもある夫婦ゲンカ。

へそ曲がりなんですね。ヒッチ。

一歩外に出ると天才ヒッチコックですよ。

凄いですよね、家の中と外のギャップが。

 

原作「サイコ」をお酒隠しながら読む。

隠しても、分かっちゃうんですね。

映画化の予算交渉でお金が出なくて、自分の家を抵当にしてお金を借りる。

その時の、アルマとヒッチの会話がよかった。

ヒッチ「こうなったら自分達で撮るしかない」

「自腹でな」

アルマ「家ごと全部売るつもり?それともプールだけ?」

ヒッチ「とにかく映画を撮りたい」

アルマ「2度と聞かないから1度だけ聞かせて」

アルマ「なぜあの作品なの」

「反対されて意地になってるの?」

ヒッチ「映画を撮り始めた頃の楽しさを覚えてないか?」

「我々には資金も時間もなかったしリスク覚悟でやってた」

「あの手この手で知恵を絞り、お金がなくて」

 この時の妻アルマの微笑んでる表情がとてもいい。

ヒッチ「あの頃味わったあの自由をもう1度味わいたい」

「昔のように」

この時、妻アルマとヒッチは恥ずかしそうに手を触れる。ヒッチがそっと妻アルマの頬に触れる。

パートナーとの分かり合える心情がとてもよかったですね。

 

ヒッチコックを支えた妻アルマの強さが光った作品でした。

是非ご鑑賞ください。

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黒沢清監督とリアル

黒沢清監督「リアル ~ 完全なる首長竜の日~」

世界的評価が高い監督の1人で海外の映画祭でも活躍している。

全体的にホラーの様な雰囲気を出して、ワンシーンごとに光と影コントラストを強調させ、

観るものを動揺困惑絶望安らぎを与える。

冒頭、佐藤健演じる浩市綾瀬はるか演じる敦美が、部屋で、ご飯の支度、植物に水をやる。

そして2人で食事。日常だけどなんか違和感があり困惑する。

黒沢清監督に、映画のルールは存在しないのかな。

<センシング>という装置を使って、綾瀬はるか演じる敦美の意識の中に入って行く。

この機械装置もなんだか奇妙で怪しい。

80年代怪奇映画に出てきそうな感じで面白い。

意識の中の敦美が漫画を描いている。

ペンが浮いたり、壁が壊れたり、そして、ある物が床に…。

浩一がロッカーで探し物をしていると、後ろに何かが!振り向くと何もない。

Jホラー的な演出も面白い。

エレベーターが開くと子供(男)が立っている。

カメラは男の子のアップ。

ざらついた画質で、なんとも言えない不安感を出している。

車のシーンは有名ですよね。

あれを観ると、おぉ!黒沢清監督‼︎となる。

あと、

撮影:芦沢明子さんですね。

人間を柔らかく写して、風景の陰影コントラストなんて、抜群にいいですよね。

「叫び」もそうですよね。

 

今後の次回作が気になる監督ですね。

 

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テンポの良いシーン3

市川崑監督「犬神家の一族」。

誰もが知っている名作中の名作ですね。

リメイクもたくさん作られてきました。

スペシャルドラマも毎年のように放映されてますね。忠臣蔵犬神家かってくらいに。

犯人は誰もが知っているし、今更ネタバレも何もないですよね。

金田一耕助(石坂浩二)。やっぱ1番しっくりきます。ドラマ版の古谷一行も馴染み深くて結構好きですね。

冒頭、フィクサー・犬神佐兵衛(三國連太郎)が死亡。家族集まり、弁護士が読み上げる遺言書を聞く。

そしてオープニングクレジット。フォント太字。心地よい音楽に乗せて斬新な文字配列。

市川崑監督の映像表現に影響された監督は多数いる。「エヴァンゲリオン庵野秀明監督もその1人ですね。

心地よい音楽が一転。

急に不安にさせる音から始まる。

落とし方がいいですね。

 

沈みかけたボートに一目散に駆けつける金田一のカット割り、いいですよね!実験的で。

テレポーテーションしてる感じで面白かったですね。

映像でテンポ良く進んで、音で不安を誘うみたいな感じが、この時代の日本映画ぽくない魅力を感じます。

角川映画第1作「犬神家の一族」新しい道を開拓して挑戦した、映画人が撮った映画の代表作ですね。

必見です。

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