お風呂に浸かっているような心地よい街鎌倉。
鎌倉が舞台の四姉妹物語。
「海街diary」
監督:是枝裕和
冒頭、長澤まさみ演じる佳乃(次女)が、彼氏のアパートから出て海岸沿いを歩くシーンの前のカットで、彼氏(坂口健太郎)と佳乃(長澤まさみ)
がベッドで寄り添って寝ているとこ。一見都会のど真ん中で若い男女が彼氏の部屋で健康的な行為をして、起きて、出掛ける。
海が側にあり、空気が澄んで綺麗な街、
都会のど真ん中で雑踏している街、
両方のイメージが沸き起こるんですよね。
色味なのか、撮り方なのか、若い男女の役者が素晴らしいのか。
自然の中の性行為。
都会の中の性行為。
捉え方が違ってきますね。
是枝監督の凄いところは最初っから放り投げてくるところでしょうか。
意味があるんでしょうね。
綾瀬はるか演じる長女(幸)には、性というものを感じなかったんですが、佳乃以上に
海よりも深い
アラサー性を感じました。
浅瀬に泳いでいる魚をたまたま釣り上げたのは
夏帆演じる三女(千佳)ですよね。
身近にいたんだっと。
是枝監督の作品のワンシーンには、身近な日常をスルーしているところを、一旦停止して
また再生しているようで、小説を読んでいるような感じですね。
次の作品も楽しみです。